雨上がりの川 著者:森沢明夫 出版:幻冬舎

初版2018年

 

ある女子中学生がいじめを原因で不登校になったことから、その父、母、関係する人々の視点それぞれで話が進んでいきます。

 

人との出会いによりその中学生が成長し、最終的には転校を選択しますが良い方向に向かっていく物語です。

 

いじめの所の話は読んでいて気分悪いです。学校の対応も気分悪いです。実態もこの小説と同じようなものだろうと思います。
昨今、学校の先生という職業は非常に多忙で人気がないですが、最も力を入れるべきなのは、こう言った、いじめなどの対応ではないかと思います。
正直、授業についてはネットの講師の方が良質かつ安価です。
授業は全部ビデオ講義にして構わないので、全力でいじめに対応してほしいです。勉強教えるだけならバイトの学生でもできる。

 

これは小説なので、奇跡のような巡り合わせがあります。
善良なニセ霊媒師、引退した心理学の教授など、恐らく多くの人の身近にいない人がキーパーソンとして出てきます。私の周りにもいないです。
ただ、本やネットの中にはいると思いますので、もし今苦しい思いをしている人がいるならばこの本の中学生のように助けを求めてみるべきかと思います。
ただ、悪い奴が多いので注意してください。顔出ししているか身元が分かっているか等を確認し、信頼できる人がいれば相談して下さい。

 

読後の感想としては、
・学校の先生といじめっ子に天罰を。
霊媒師という存在に、やはりいい気はしない。詐欺か妄想の二択だと思う。
・心理学はそんなに面白いものなのか?実際の学問は少し違うような気がする。知らんけど。
・春香は成長したなぁ。
です。