本の評価:★★★★☆:スラスラは読めないが、急がば回れで読んでほしい。
評価基準
★☆☆☆☆:買ったことを後悔する
★★☆☆☆:部分的に面白い所もある
★★★☆☆:半分程度は面白い
★★★★☆:面白い
★★★★★:保管して読み返したくなる
※独断と偏見です。
2017年第1刷発行
2022年12月17日記載
安心と実績の関先生の英文読解の解説です。
一般的な英語長文問題の解説では、後出しじゃんけんのような解説になります。
例えば、「ここにこう書いてあるから、この選択肢が回答です」とか。
本書はそうではなく、どうすれば回答のある「ここ」に注目できるのか?を説明したものです。
英語の授業とかで先生から「butを見つけたら筆者の主張がくる」と教えられた方もいるかもしれませんが、そういった類の説明を100倍しっかりと解説したものになります。
本書は国語の授業に似ていると感じました。
考えてみれば当たり前で、日本語長文が分からない人が英語で分かるわけもない。
そして国語は「なんとなく」でやってきた人が多いため、私も含め論理的に回答まで導ける人は多くないように思います。
私も国語は数学と違い答えに確信がもてず、何となく回答してきた一人ですが、本書を読んで英語の長文を読むコツが何となくわかったような気がします。
単語や文法の知識はもちろん必要ですが、より正しい努力ができるようになったように思います。
努力した分だけ力がつく。積み重ねればいずれ目標に届く。そんな授業を皆様に。
そんな気概が伝わる良書です。