ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 著:東野圭吾 光文社 

2020年初版

 

主人公は謎の多い元マジシャンです。

地方の温泉観光地で殺人事件があり、被害者の弟であるそのマジシャンが事件を解決していく話です。

 

主人公は、無礼でお金に対する執着が強く、恐らく私は親しくなれないタイプの人間ですが、離れたところから見ている限りは非常に魅力的で面白い。

警察(権力)に対しても屈することのない感じも好感が持てますし、何だかんだ人情味があることも感じが良いです。

 

本書は事件のトリックや動機とかではなく、主人公の人間性の魅力が際立っていると思います。ガリレオよりも主人公の魅力は際立ってると思います。

 

どんな人にお勧めでしょうか・・・

日々同じような生活を送っている、大多数の人に少しの冒険を提供できるかもしれません。特に、お話の舞台がコロナが流行っていた中での地方の観光地なので、そのような場所に住んでいる方々はより話に入りやすいかと思います。