山女日記 著:湊かなえ 幻冬舎文庫

本の評価:★★★★☆:山に行きたくなる。

評価基準

★☆☆☆☆:買ったことを後悔する

★★☆☆☆:部分的に面白い所もある

★★★☆☆:半分程度は面白い

★★★★☆:面白い

★★★★★:保管して読み返したくなる

※独断と偏見です。

2016年初版

2022年12月24日記載

 

この小説の一人に、人に頼るのが苦手な人が出てきます。

相手のペースに合わせるのも苦手な人です。足手まといは嫌いで、自分もそうならないようにしてきた人です。

 

そんな人が、登山初心者の足手まといと登山することになりました。

最初は嫌だったのですが、登山をしていくうち、自分だって最初からできていた訳ではなく、誰かに助けてもらってきたことを思い出していきました。

 

自分ができるようになると、自分ができていなかったことを忘れがちです。

仮に今目の前に出来ない人がいたならば、それはかつての自分であることを思い出したいと思いました。

 

人間社会で生きていくには、相手の状況を想像したり慮ることが必要かと思います。

心の知能指数です。

経験で学んでいくことも多いと思いますが、人の一生は短く、また経験できることも限られてます。小説は、これらの経験を疑似的にさせてくれ、我々の心を育ててくれると思います。