どのような人を昇進させるべきか

昇進や人事評価について思うことを書きます。
※最初に、私は評価者になったことはないです。妄想です。


現在
現在は、以下のような人たちが出世し、管理職になる傾向があります。
1男性
2残業している人
3今の仕事で(プレーヤーとしての)成果を上げている人
4上司に気に入られている人
5高学歴の人

貴方がもし評価する側であれば、これを180度変えてほしいです。
大丈夫です。心配せずに全力で逆にしようとして下さい。どうせ、これまでの経験や思い込み、または企業文化が邪魔をして逆にはできないと思いますので。(万一、真逆にできたら大成功です)


今後は以下の通りにしてください。
1女性
2残業してない人
3成果は考慮しない
4むしろ苦手としている人
5学歴は考慮しない

 

その理由は以下の通りです。
1女性を選ぶ理由
 御社の利益のためです。たまに、世間的な目とか、政府の要請とか、そのような理由を考える方がいますが、まったく違います。世界の半分は女性。
 多様なアイデアイノベーションは不要、採用に関し応募者が減っても構わない、等であるならば、1は無視して下さい。

 

2残業していない人を選ぶ理由
 能力×時間=成果です。マラソンのような単調作業であれば、この通りです(速度×時間=距離)。御社の業務はマラソンのような仕事ですか?

 御社の業務内容が単純作業しかなく、工夫や社員教育が不要であるならば、2は無視してください。

 時間は成果と直結せず、労働基準法的にも週40時間以上の労働は原則、違法です。この時間内で成果を上げられる仕組みを作れないならば、倒産した方が良い会社なのかもしれません。

 

3成果は考慮しない理由
 管理職である貴方の業務と、一般職だったころの業務と同じでしょうか?
 同じというならば3は無視してください。
 多くの場合、まったく異なるはずです。プレーヤーとしての成果を上げている人が管理職として有能か否かは別問題。これは、「絵が上手だから、ピアノも弾けるはずだ」と言っているのと同じです。
 指導も必要だからよく知っている人(成果を出している人)が好ましいというのは分かりますが、もし不適合者の場合、パワハラ等で社員とその家族、ひいては御社の業績に甚大な被害がでます。もはや、そうなると害悪でしかありません。成果よりも重視すべいものがあるはずです。

 ※制度的に難しいのかもしれませんが、成果を挙げている人には管理職よりも高い給与を与えてください。彼・彼女らのお蔭でご飯が食べれています。昇進による見返りではなく、給与として見返りを与えてください。

 

4むしろ苦手としている人を選ぶ理由
 これも1とほぼ同じ理由です。多様なアイデアが不要ならば考えなくとも良いです。
お友達と一緒に仕事したい。自分の言うことを聞く人を近くに置いておきたい。など、気持ちは分かりますが、自己中心的です。そのような理由で人を選ぶならば、貴方が評価者として相応しくない可能性があります。
ただ苦手といっても、ハラスメントする人や、明らかにやる気のない人は対象外として下さい。

 

5学歴は考慮しない理由
 御社が、大学受験の科目と同じような業務内容であれば、5は無視してください。
高学歴の人は、我慢強く、記憶が得意などの利点もあり、もちろん不利に扱う必要はありません。ただ、そういった傾向があるというだけで、それ以上でも以下でもないです。まして、管理職として有能か否かには、ほぼ関係ありません。

(学習塾などの場合は、宣伝効果もあるため、ある程度考慮しても良いかもしれません)


終わりに
 一般的には社会的強者の側にいる側の管理職の方々も、今の状況に息苦しさを感じていると思います。自由は少なく、責任は重いが、給与はそんなに増えない。
 昇進したくないと考える人が多いことも無理からぬことだと思います。その状況を打破するためにも、上記のように人事評価を変えてほしいと思います。