ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集 集英社 2012年4月25日第1刷発行 著:石角完爾

本の評価:★★★☆☆

 

評価基準

★☆☆☆☆:買ったことを後悔する

★★☆☆☆:部分的に面白い所もある

★★★☆☆:半分程度は面白い

★★★★☆:面白い

★★★★★:保管して読み返したくなる

※独断と偏見です。

 

タルムードに出てくるお話は面白かったり、考えさせられるものが多かった。

リスクの取り方や人材育成のヒントになると思う。

 

ただ、著者のユダヤびいきが過ぎるように感じた。

ユダヤ人だから成功した」と読める個所があるが、その人がユダヤ的な教育を受けていたか甚だ怪しい。

 

ただ、日本の教育に関する記述が少しだけあったと思うが、それには完全に同意する。日本では、数学は天才でも英語や国語ができないと、進学高校には入れないし、有名大学への進学も難しい。

数学なら100万点とれる天才(例えば、5歳で大学レベルを解ける)でも、テストでは100点までしかもらえないので、5教科で50点づつとってる合計250点の凡人に負ける。

 

私のような凡人には有難いシステムだが、人類のためになっていないので、早くやめてほしい。

タルムード的な教育というよりもこのようなシステムが一因で、日本では成功者が生まれにくいのかもしれない。

 

教師、投資家、経営者の方々には暇つぶしとしてお勧めしたい。