Ⅱ-1-1
日本の気象条件を考慮した上で、太陽光発電と風力発電のどちらが有望であるかを説明し、その根拠と、発電機構成及び今後の課題を含む特徴について述べよ。
太陽光発電のほうが有望であると考える。理由を下記に記載する。
- 日本の気象条件からみた太陽光発電の優位性
風力発電は、海上等の風の強い地域が有利であるが、消費地から遠くに設置することとなり、長い送電線が必要となる。また、騒音等の影響で消費地の近辺に設置することが難しい。
一方、太陽光発電は、日射の強い地域が有利であるが、騒音等の問題がなく、全国的に設置場所に制約が少ない。また、民家の屋根等の小スペースに設置可能であり、電気の消費地に近く設置できる。
- 発電機構成の特徴
(1)風力発電:発電機はタワー上に設置。翼の回転エネルギーを発電機により電気に変換する。
(2)太陽光発電:発電機は無い。太陽電池により光から電気を発生する(光電効果)
3.今後の課題、および特徴
(1)風力発電:強風が得られる地域に設置するほうが有利であるため、海岸線や海上に設置される。しかし、これらの地域は景観や設置コストが高くなる等の問題がある。今後の課題は、限られた設置場所で、低コスト・高効率な風力発電とすることである。
(2)太陽光発電:規模経済が得られないため、大容量の電力を得ようとした場合、単純に太陽光発電の面積を増やすしかない。今後の課題は、低コストとすることである。